【レポート】1月15日 第114回 マンマチアー委員会

更新日:2020年8月5日
お知らせ・セミナー セミナーレポート

2020年1月15日
【NPO法人女性医療ネットワーク
マンマチアー(Mamma Cheer)委員会
第114回チアー活動】

2020年最初1月15日(水)
「第114回マンマチアー(Mamma Cheer)委員会」チアー活動のご報告です。

今回は2015年12月第66回マンマチアーにご登壇いただいて以来、2度目のご登場となる石木寛人先生(国立がん研究センター中央病院緩和医療科医 員)。
「世界で大きく変わる“緩和医療”のいま」をテーマにお話いただきました。

「緩和ケア」という言葉にどのようなイメージを抱きますか?
「緩和ケアは、終末期のがんの人のためのもの」「モルヒネを中心としたケア」と思っている方が多いのではないでしょうか?
しかし現在、緩和ケアは、看取りの医療にとどまらず、治療中の様々なサポートも担当する医療へと大きく変化してきています。
その治療範囲も、痛み以外の体のつらさ、心のつらさ、社会的な悩みなど非常に幅広くなっています。
従って対象となる方も進行がんだけでなく、がんの告知(診断)を受ける前の時点から、治療が終了した後のサバイバーシップまでも、緩和ケアのひとつと考えらえるようになってきています。
まさに今、緩和医療の過渡期といえる時代を迎えています。
そこで、その現状を「国立がん研究センター中央病院 緩和医療科」の例を中心に、緩和ケアの様々な取り組みをご紹介していただきました。
さらに、緩和医療の海外の現状と比較して、日本のこれからも、お話いただきました。

石木寛人先生は、私たちがやっていることは、がん患者さんの“コンシェルジュ”。
単に症状をコントロールするだけでなはなく、安心して生活できるよう、希望を持って生きられるようにトータルにコーディネートすることが大事なテーマ。
患者さんのつらい思いに、どうやったら応えられるのか? 
それを多くの病院、医療者が知恵を出し合って解決していくのが、これからの緩和ケアです。
それが具体的にどのようなことなのか、今回お伝えしたい」とメッセージを寄せてくださいました。

「こんなケアも緩和ケアになるの? 診療費はいくらかかるの? 健康保険は使えるの?」など、ここだけの質問にも答えていただける貴重な機会となりました。

【石木寛人(いしきひろと)先生 御紹介】

国立がん研究センター中央病院 緩和医療科医員
2003年 東京大学医学部医学科卒業語、東京大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科研修医。
静岡県立静岡がんセンター頭頸科、国立がん研究センター中央病院 頭頸科がん、国立がん研究センター東病院 頭頸部内科、先端医療科医員、東京大学医科学研究所附属病院 緩和医療科特任助教を経て、2017年より現職。
緩和ケア研修会指導者研修会修了。日本耳鼻咽喉科学会認定専門医。がん治療認定医
機構がん治療認定医(指導責任者)。Certification in Medical Oncology, European Society for Medical Oncology

●養命酒製造さまから、国産クロモジエキスを配合した「のど飴」を参加者の方、先着50名様分、おみやげとしてご提供いただきました。