【レポート】5月17日(水)第83回マンマチアー

更新日:2017年5月25日
お知らせ・セミナー セミナーレポート

NPO法人女性医療ネットワーク
「マンマチアー(Mamma Cheer)委員会」主催、
2017年5月17日(水)の第83回チアー活動が無事終わりました。

テーマ:「これまでのがん対策と、これからの女性がん対策の方向性」
スピーカー:林昇甫先生(医師・Office Hayashi for Medical Innovation DesignWorks代表)

これまでのがん対策と、これからの女性がん対策の方向性

学習意欲にわく5月のマンマチアーでは、日本のがん医療の指針となる、「がん対策基本法」について、学びたいと思います。
今回は、厚生労働省で行政官としてがん対策や関連法の整備にかかわったご経験のある、医師、林昇甫先生にスピーカーをお願いし、がん対策基本法の歴史と改正点。
また、女性がん対策の課題と今後について、お話しいただきました。

日本に「がん対策基本法」が成立したのは、平成18年。
施行されたのは平成19年と、わずか10年前のことです。
この法律ができたことにより、日本のがん医療は「患者中心の医療」へと大きく方向転換しました。
さらに昨年12月には、がん研究や予防診断、治療の向上はもとより、地域格差のない治療の質の提供や、患者の意志を尊重したがん医療の整備などを盛り込んだ、「改正・がん対策基本法」が成立しています。

このがん対策基本法はどのような経緯で成立し、どのような改正があり、課題が残っているのか。
また、乳がんをはじめとした女性がん対策の現状と方向性は・・・?
がん患者や家族と、切っても切れない重要な「法律」について、分かりやすく解説。
また、患者同士が支え合う「ピアサポート」活動の支援もライフワークとする林先生に、「患者の声を国に届けるためには?」という話も伺いました。
日本の今後のがん医療を考えるうえで、貴重なお話しでした。

【林昇甫(はやし しょうほ)先生 ご略歴】

平成6年兵庫医科大学卒業。大阪大学生体肝移植チームの立ち上げに尽力、
市立豊中病院救急診療部に移ってからは年間4千5百台の救急車に対応、
その後肝胆膵外科医長を務める傍ら、緩和ケアチーム長を兼任、
大阪府がん医療部会の副部会長を務めるなど、多岐にわたり活躍。
平成22年、要請により厚生労働省健康局がん対策推進室にてがん医療専門官として着任。
その後、内閣官房医療イノベーション推進室、厚生労働省大臣官房厚生課学科・課長補佐、
文科省研究振興局研究振興戦略官付・企画官などを歴任。
平成27年に退職し、「Office Hayashi for Medical Innovation Design Works」を立ち上げ、企業の研究開発を支援。
現在は、公益社団法人日本臓器移植ネットワークで初のメディカルコーディネーターとしても活躍していらっしゃいます。

【レポート】5月17日(水)第83回マンマチアー

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