【レポート】7月16日 第116回 マンマチアー委員会

更新日:2020年8月5日
お知らせ・セミナー セミナーレポート

2020年7月16日
【NPO法人女性医療ネットワーク
マンマチアー(Mamma Cheer)委員会
第116回チアー活動】

★新型コロナウイルスの状況下により、この回はZOOM開催となりました。

今年、新型コロナウイルスが世界中を脅威につつみ、私たちはこれまでとは異なる生活様式のなかで暮らすことになりました。
マンマチアーのチアー活動も2月の開催以降、お休みを余儀なくされていましたが、皆様からの温かいお言葉もあり、この7月からZOOMによるオンライン形式でライブ開催を行いました。

これにより、遠い地域にお住まいの方も参加していただくことが可能になりました。
マンマチアーとして初めての試みのため、もたつくこともあろうかと思いますが、いまだからこそ、皆様に役立つ情報を発信していきたいと思っています。

今回は90名様限定で行いました。
申し込みスタート日時から4日で定員に達してしまい、キャンセル待ちも急遽行わせていただきましたが、ご希望のみなさま全員にご参加いただけなかったこと、改めてお詫び申し上げます。

オンライン開催1回目は「がんと心」について、精神腫瘍科医(サイコオンコロジスト)の清水研先生にお話いただきました。
清水先生はこのコロナ禍でがん患者に向けて様々な情報発信をしてくださっていますので、ご存じの方も多いと思いますが、清水先生のお話をライブで聞いていただきました。

■テーマ:
「がんによる心の苦しみ、不安との向き合いかた」
~コロナ禍でがんとどう向き合うか~
■スピーカー:
清水研先生(癌研有明病院腫瘍精神科部長)
■会場:
ZOOMによるオンライン配信(定員:先着90名)

■内容:

自分や家族ががんと告知されたときに受ける衝撃や不安は、とてつもなく大きく、「がんは、身体的なものより心のほうがつらい」と感じている人は少なくありません。
実際に、がんやがん治療による痛み、倦怠感は、それらを緩和する治療法がありますが、心の苦痛はじっと耐えている人がほとんどで、がんの告知後、3割近くがうつ症状になると言われています。
そんながん患者や家族に寄り添い、心の苦痛を診る専門家が、精神腫瘍科医(サイコオンコロジスト)です。
がんになったというだけでも心の負担が大きいのに加え、いまは新型コロナ禍で、通院の不安、がん治療や診察の延期・変更、付き添いの禁止など、多くの影響がでており、検査や治療のどの段階であれ、がん患者や家族にさらに多くの不安がのしかかっています。

この状況で、どう心の不安とおりあいをつけて、がんと向き合えばいいのでしょうか。
「不安というのは不確実な脅威があるときの心と体の反応で、いわば危険を教えてくれるアラームです。
そして不安というのは必ずしも悪いものではありません」と清水研先生。
精神腫瘍科医として国立がん研究センターで17年、4000人以上のがん患者やその家族の心を診てきた清水研先生は、まさにコロナ禍の4月、癌研有明病院の腫瘍精神科部長に着任されたばかり。
引き続き、精力的に診察をされています。
臨床の現場で患者さんが新たに抱えている不安についてもお話いただきました。

【清水研先生ご略歴】

1971年生まれ。精神科医・医学博士。金沢大学卒業後、都立荏原病院での内科研修、国立精神・神経センター武蔵病院、都立豊島病院での一般精神科研修を経て、2003年、国立がんセンター東病院精神腫瘍科レジデント。以降、一貫してがん患者およびその家族の診療を担当する。
2006年より国立がんセンター(現国立がん研究センター)中央病院精神腫瘍科に勤務。
2012年より同病院精神腫瘍科長。
2020年4月より公益財団法人がん研究会有明病院腫瘍精神科部長。日本総合病院精神医学会専門医・指導医。日本精神神経学会専門医・指導医。
「もしも、一年後この世にいないとしたら」(文響社)が話題に。最新刊『がんで不安なあなたに読んでほしい。自分らしく生きるためのQ&A』(ビジネス社)も注目を集めている。
現在、WEBサイト「マネー現代」で好評連載中。ぜひチェックを。

第116回 マンマチアー(Mamma Cheer)“チアー活動”

日時:
2020年7月16日(木) 開始18時半~20時 終了
場 所:
ZOOMによるオンライン開催。
■テーマ:
「がんによる心の苦しみ、不安との向き合いかた」
~コロナ禍でがんとどう向き合うか~
■スピーカー:
清水研先生(癌研有明病院腫瘍精神科部長)
■ZOOM参加お申込み方法(先着90名様)